社員インタビュー

Interview 001

A.K

部署:技術開発部 第1サーマネ技術開発チーム

入社年:2020年(新卒)

微生物の研究からヒートポンプシステムへ
100年に一度の転換期に、自動車の世界へ

私は大学院までは微生物の研究に携わっており、自動車業界とは無縁の生活を送っていました。しかし、就職活動をしている時期に世間で自動車業界が100年に一度の転換期と騒がれ、自動車のことについて耳にするようになりました。また、地球温暖化による世界気温上昇もニュースで取りざたされおり、エアコンはこれから先、より重要な役割を担うと感じるようになりました。そこから、自動車の熱マネジメントについて興味を持つようになりました。現在、大気中の熱を暖房のエネルギー源として活用するヒートポンプシステム開発に携わっています。その中で、実機を使用せずに実際の動きを専用ソフトでシミュレーションしながら分析、検証する業務を担当しています。従来のガソリン車ではエンジンの熱をエアコンに活用していましたが、電気自動車ではエンジン以外から熱源を生み出さなければなりません。そこで、ヒートポンプシステムが注目されているというわけです。

高い壁の向こうにある成長を目指して
後輩のために道を開ける知識とスキルを

業務で苦労しているところは、実現象を解析モデルに落とし込むところです。開発を進める上で、MBD検証を行うのですが、自動車が受ける外気の影響などさまざまな条件を考慮して、出来る限り実機の挙動を再現できるように調整しなければなりません。実際に起きる現象をモデル化できないという壁にぶつかると非常に悩ましく、ソフトウェアの専門家に教えを乞います。それでもできないなら、自分が持てる知識とスキルの全てを駆使して、他のモデルと組み合わせるなど暗中模索するしかありません。そうやって苦労を重ね、実機と解析モデルの値が限りなく近づいた時、この上ない達成感と喜びを感じられます。これからもさまざまな難題にぶつかると思いますが、それらを糧に知識とスキルを積み重ね、ソフトウェアの専門家よりも、多くの知識を持てるようになりたいですね。そして後輩に適切なアドバイスができるようになり、自分と同じ苦労をしなくてもすむように道を開いていきたいと思います。

コミュニケーションが仕事のヒントに
意欲を尊重し挑戦を後押しする環境に感謝

私が思うJCSの魅力は大きく二つあります。一つは人が良いこと。みんな優しくて、質問すればいろいろなことを教えてくれますし、調子はどうかと気づかってくれます。コミュニケーションが良好だと仕事も円滑に進むのでとても大切なことだと思います。何気ない交流の中から思わぬ発見があって、間接的にでも自分の仕事につながることもあります。もう一つは「やりたい」と意思表示すればチャンスがもらえること。私はもともとHVAC(空調制御システム)の実機評価に携わっていましたが、形状変更することで性能にどのような影響がでるのかといった、ノウハウを若いうちに蓄積したいと考えるようになり「解析をやりたい」と強く希望していました。入社3年目には、念願が叶って先行開発に携わるチームに異動できました。私のように、社歴や年齢に関わらず、やる気次第でチャンスがもらえる環境は魅力的だと思います。